Special material


 

ブラックウッド

アフリカ原産のローズウッドと言われる樹種の一種

ワシントン条約附属書Ⅱ類 輸出入に一定の規制がされています。

硬く乾燥が困難ですが乾燥後は非常に安定する材質。木管楽器クラリネット、オーボエなどに使われます。

油分が多く削る感触は動物の角を削ってるような感触です。

黒い中にも霞のようなうっすらと白い部分もあったりします。仕上がった状態は木には見えません。重さもあり水に沈みます。

国内にも流通がありますが乾燥状態の良い物は少ないです。

​当方の材は筆記具用の材を当方で輸入した材になります。

 


 

インドローズ

本紫檀と言われて流通している木材。

原産地はヒマラヤ周辺でローズウッドの中では最高級とされています。

その色合いは一言で言うとまさに日本人好み。重厚でしっとりとした時間の経過を感じさせる雰囲気を持ちます。

​日本では古来より仏壇や仏像などに使われています。

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こちらもワシントン条約附属書Ⅱ類で規制対象材です。

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​当方で使っているのは過去に輸入された材をストックしている木材商より供給を受けています。

 


 

ソノケリン

上記のインドローズを植林により計画栽培したもの

産地により色合いが少し違いがありますが製品にしてしまえばその違いは判らないでしょう。

若干赤身が強いかなという程度です。

​現在では一番流通量がありますが一時期フローリング等に多用したため少なくなっています。当方では材料としての入荷はほとんどありません。が少し保有しているものを使う程度です。

 


 

ココボロ

アメリカン.サウザン.ローズウッド

中南米原産のローズウッドの一種

現地ではナイフや武器の柄として使われていました。

特徴はその色 ローズウッドの中では特別赤身が強く杢目も多様です。画像の物より赤い物もありますし杢目もあっさりしたものもあります。削るとカレー粉のような粉が出ます。

ワシントン条約附属書Ⅱ類指定種で原産地ではギャングの資金源ななったりもするので厳密に管理されています。

当方ではアメリカより輸入しています。

 


 

チューリップウッド

ブラジル産のローズウッドの一種。ワシントン条約附属書Ⅱ類指定種 現在非常に入手しにくい材の一つ。

最大の特徴はその色合いと木目。

加工時の芳香がローズウッドの中でもバラに最も近い。

特にフランスで家具用の装飾材として珍重された材。

 

注:ユリノキもチューリップウッドと言われますが別種になります。

またビルマローズウッドが色合いが近い事から一部の国ではチューリップウッドと言われていたことがありますが正式には別種となります。

 


 

黄金樟

マーブルウッドという別名もありますがこの名称には諸説ありはっきりしません。そのため黄金樟と表記します。

ミャンマー産の樟で特に瘤状になった部分を使用します。国内ではまとまった量での流通は無く入手困難な材です。当方で使う材の中では希少と言えるでしょう。当方で輸入しています。

杢目は非常に激しく趣に幅もあります。色はベージュ系ですが光に対して煌めきます。

​楠の一種ですので削ると防虫剤の匂いがします。タンスの匂いですね。

 保有材に寸法上の制約がある事が多く数用意できません。

 


 

ブラッドウッド

クワの仲間の広葉樹でサティーネとも呼ばれます。中南米原産

最大の特徴はその色 赤いです。

柾目面に薄っすら黄色が買った筋が現れます。

固めの材です。辺材部分が多く幅広の材は取れないと思った方がいい材です。棒状の製品に使われます。

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オリーブ

地中海沿岸原産。主にオリーブオイル採取のために栽培されます。

木材としては欠点も多く乾燥も難しい材。ただその色合いや杢目は独特の味わいがありカッティングボードなどに利用される。

歴史的なエピソードの多い材としても有名で太陽、生命、勝利の象徴とされる。

ノアの箱舟にハトがオリーブの葉を咥えてきて洪水の終わりを知った話は特に有名ですね。

​当方の材はイスラエル産のオリーブで、筆記具にするために調整された材を輸入しています。

 


  

花梨

以前はローズウッドの一種として扱われていましたが現在では独立したマメ科シタン属として扱われています。

 

東南アジア原産

赤い色合いの美しい材。オレンジ色の強い物もあります。

庭木の花梨とは別種になります。

​当方で使用してる材は当工房で長期にわたり保有していた材を細々と使っています。乾燥も進み筆記具に最適な状態になってます。

 


 

花梨瘤材

上記の花梨の瘤材。瘤材としては現在もそれなりに流通があります。

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色合いや杢の入り方にかなり幅があり難しい材の一つです。特に入皮と言い樹皮を巻き込んでいる部分も多くそれが表面に残る事も多いです。

 

画像ではクリップの裏に残っているのが見て取れます。

 


  

黒檀

インドネシアを中心とした東南アジア全域に分布。生育に非常に時間のかかる木で現在は良材がほぼなくなっています。

黒いほど良いとされています。

 

硬い、重い。加工困難と揃った材。

カキノキの仲間。削ると独特な匂いがします。

​加工時にキツメというのが苦手な材でやや割れやすい性質があり注意が必要です。

 

当方の黒檀は工房の長期保管材を使っています。乾燥も進み筆記具に最適な状態となっています。

 


 

オバンコール

西アフリカ原産マメ科の木材

色味には幅がありますが杢目はウォールナットに色はチークに似ています。

あらゆる特性が中庸で使いやすい材と言えます。

音響特性が良い様でギター等の楽器材としての方が有名かもしれません。

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濃淡の縞模様がありますが派手過ぎず落ち着いた雰囲気のある材です。

接着、塗装の乗りもよく家具材として優秀な材ですが当工房では比較的高価な事もあり筆記具にすることがほとんどです。

 


 

マホガニー

世界的な良材の一つ

ホンジュラスマホガニーが有名ですが現在はワシントン条約により伐採自体禁止されています。現在流通しているのはアフリカ産のアフリカンマホガニーもしくはアメリカ産です。

 

家具用材として非常に優秀で狂いも殆ど無く乾燥も容易で耐久性も高い樹種です。無塗装でも木材自体に光沢があり経年変化も美しい材です。 

 

家具類の他にギター用材とし名高い樹種

 


 

ゴンサロアルベス

聞きなれない材ですが中南米原産のウルシ科の木材です。

キングウッド当の別名があるが本来のキングウッドとは別の種類

 

褐色の色が美しい材。

硬い材で強度が高い材ですが加工性はよくさらさら削れます。ただ刃物を鈍磨させる性質があり注意が必要です。

銃のグリップによく使われています。

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雰囲気は備前焼きのようと言ったら不適切かもしれませんが独特な雰囲気を持った材です。​